おしゃれStatistics I
統計学の勉強会、「おしゃれStatistics」についての記事です。
Googleグループを作っておりますので、どなた様もお気軽にご登録下さい。
略称は「おしゃスタ」ですww
第1回は一ヶ月ほど前に開催しておりましたので、その時のレポートを致します。
開催日:2011/05/05 14:00~16:00
人数:7人
歌舞伎町ルノアールの掲示板。Statisticsの綴りが間違っています笑
内容:教科書『Statistics』の1~2章
1. コントロールされた実験(ランダム化試験)
- NFIP研究(ソークワクチンの研究)の問題点
- 学年によって群分けしている
- 同意のとれた子供だけ治療している
- 門脈大静脈シャント、門脈体循環シャント
- 既存対照、ヒストリカルコントロール
- 対照群の性質が治療群と同等であるか?
- 既存対照試験では効果があるが、ランダム化試験では効果なしという治療法も多い
- 既存対照試験では交絡が見られる
- サマリ
2. 観察研究
- サマリ
- 観察研究では研究者が対象者を割り付けることはできない
- 喫煙研究の例では、ある対象者に喫煙を勧めることは不可能である
- もともと喫煙している人を治療群、していない人を対照群とする
- 観察研究は「関連(assiciation)」を見つけることはできるが、それは必ずしも因果ではない
- 愛煙家のFisherはタバコと肺がんの因果関係を否定
- 遺伝子が交絡因子ではないか?
- http://www.york.ac.uk/depts/maths/histstat/smoking.htm
- 愛煙家のFisherはタバコと肺がんの因果関係を否定
- 治療効果は治療群を決定する因子によって交絡していることが多く、しばしば結果は誤解を招く。
- 研究→対照群があるか→同時期か→対照群が制御されているか→ランダムか
- 観察研究の場合、2群が均一であり比較可能かを確認する
- 交絡因子があるかどうか
- 交絡因子を調整する
- 似たような集団に分けて比較する(マッチング、層別)
- 傾向スコアという調整法もある
- 観察研究の弱点は未知の交絡要因であり、ランダム化試験はこれを最小限にできる
- 観察研究では研究者が対象者を割り付けることはできない
メモ:治療・対照群は介入A・B群、介入・非介入群などのように適宜読み替える
- 広告の効果はどうやって測定する?
- アマゾンはランダム化試験をやったが社会的に叩かれた
- 割引率をランダムに決定したため、倫理的に受け入れられなかったのでは
- http://japan.internet.com/ecnews/20000929/8.html
- 観察研究のように、既にあるデータから考えられる交絡要因を調整した解析をするのが現実的なのではないか?
- 一般的な交絡要因:性、年齢
- 時間帯、曜日、趣味、嗜好、社会情勢など
- そもそも調整して得られる効果は「全体的な効果」
- 経営的には意味の無い値かも
- 「どんな層にどれくらいウケているか」といった記述的な分析の方が必要とされているのかも?
- アマゾンはランダム化試験をやったが社会的に叩かれた
以上が第1回目の内容です。第1回目は本の内容を1時間、質問で1時間といった感じでした。
本の内容をもうちょっと少なくして、意見交換の時間を増やしてもいいかなと思っています。
統計について質問できる場も少ないと思いますので、内容に関わらすいろいろ質問して下さい。
「統計と社内システムをどうやって結びつけるか?」などのように漠然とした疑問でも結構です!
あと日本語の本だと、これも良いかなと思っています。
- 作者: J.M.チェンバース,T.J.ヘイスティ,John M. Chambers,Trevor J. Hastie,柴田里程
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 1994/04
- メディア: 単行本
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おしゃスタで使うかどうか検討中です。。
第2回目はGoogleグループでも告知しますが7/7、19:00~21:00、新大久保で行う予定です。
(あまり広い部屋を取ってないのですぐ埋まってしまうかも、、、)
これから月一で開催できればなと思っています!